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京都歴史回廊協議会

イベント紹介

第9回京都歴史回廊協議会らくたび散歩「近代建築と権力者のエリアへ 七条通」を実施

2020年9月13日(日)13時から第9回京都歴史回廊協議会らくたび散歩
「近代建築と権力者のエリアへ 七条通~新旧歴史が交差した京都の魅力を味わう~」
を実施した(参加者28名)。

 参加者はJR丹波口駅に集合し、当会幹事であり当企画の案内役である山村純也・株式会社らくたび代表取締役から行程概要の説明を受け、スタートした。

一行は、京都6花街の一つとされた島原を訪れ、その名前の由来と歴史的、文化的価値について学んだ。

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その後七条通に出て西進し、権現寺を訪れた。同寺には保元の乱で崇徳上皇方の主力として戦ったが敗北し、対する後白河法皇方についた長男義朝によって処刑された源為義公のお墓があった。

無念の死を遂げた為義公に黙とうを捧げ、一行は踵を返して一路七条通を東進し、龍谷大学大宮キャンパスの建物等、七条大宮
以東に数多く残っている近代建築を歩道から見学した。

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そして七条高倉南東の慶派の仏所跡、七条大橋西詰の松明殿稲荷神社を見学した後は、いよいよ豊臣秀吉の京都における三大拠点(伏見、聚楽第、方広寺)の一つ方広寺の遺構へと向かった。

現在の同寺は当時と比べて規模的に縮小されているが、当時は三十三間堂をも含む鴨川以東一帯に築かれた大伽藍であったと山村氏から説明があった。想像の域を超える内容に一行は戸惑いを見せたが、大阪城の石垣を彷彿させる巨大な石垣や三十三間堂の南限に遺る巨大な方広寺南大門と塀を確認し、その権力の大きさを実感するとともに、先の山村氏の説明を理解することができた。

その後東大路通に出て終着点である真言宗智山派総本山智積院に到着した。

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同寺ではその歴史を学ぶとともに、長谷川等伯一派によって描かれた国宝障壁画や利休好みの庭と伝えられている庭園
等を見学した。

最後に、山村氏から同寺は紅葉の季節や紫陽花の季節が美しく、あらためて拝観する価値のあるところである旨推薦があり、散会となった。

なお、今回のらくたび散歩には12名の立命館大学の学生・院生の参加があった。
京都で学ぶことの付加価値を実感しながら、学生生活を送ってくれることを心から祈念している次第である。

2020/10/20 18:00

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