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京都歴史回廊協議会

イベント紹介

浪切不動寺で「お火焚き祭り」が行われました!

11月23日(祝)13時から、波切不動寺において「お火焚き祭り」が行わ
れ、立命館大学の学生・院生が「護摩焚き」「火渡り」などを体験した。
 火を使う機会が増える初冬期の京都では、昔から火の用心祈願を目
的とする「お火焚き」が各地で行われてきた。同寺でも毎年11月23日
に実施され、2017年からは多数の学生・院生たちが京都歴史回廊
協議会学生交流部会事業として参加してきた。今回は19名の学生・
院生が参加した。
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西園寺記念館に集合した一行は、同協議会の清水副会長と丸野幹事
(学生交流部会担当)に先導され、徒歩で同寺まで移動。ご本尊であ
る不動明王にお参りした後、護摩札に各々の願い事、氏名、年齢
(数え年)を記入した。
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定刻になると嶋悠海住職ら行者たちが法螺貝の
音を合図に入場し、ご本尊にお参りした後、破魔矢を射ったり、刀で
邪気を払ったりして結界をはり、護摩焚きの準備が整えられた。住職
の指示で点火されると、折からの風の影響もあってたくさんの煙ととも
に大きな炎が上がった。そして、読経とともに住職により護摩札が炎の
中に投げ込まれ、参加者も手持ちの護摩札を投げ入れ、護摩焚きは
進行していった。
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 全ての護摩札が燃焼したところで、火渡りに移行し、住職に続いて
行者たちが、次々と火渡りを行った。燃え盛る火の中の火渡りの希望
者を募ったところ、10名の学生・院生をはじめ多数の参加者が手を挙
げ、火渡りを敢行した。残りの参加者は少し鎮火させた安全な状態で
火渡りを行い、全ての参加者が火渡りを経験した。
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 途中、住職からは行者の服装は山中での行動しやすさから工夫さ
れていることや、法螺貝は宗教活動のためだけではなく、山中におけ
る仲間への合図や野生動物除けのために使用されていること、錫杖
も地面を突くことであらゆる生物が行者を除け、結果殺生を避けるた
めに使用していることなどを紹介していただいた。
 全ての儀式を終えて、お下がりを受け取り、住職とご本尊へ一礼し、
一行は感想を口々に述べつつ下山した。

2021/12/02 15:08

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