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イベント紹介
京の担い手育成事業「ご朱印帖を作ろう」を実施しました!
12月4日(土)9時30分から仁和寺「高松宮記念書院」において、本会
主催京の担い手育成事業「ご朱印帖を作ろう」を実施しました(小学生
18名が参加)。
はじめに、京都歴史回廊協議会の清水則雄副会長から、会の紹介と
併せて、今回会場をご提供くださった世界遺産仁和寺への謝意を込めた
ご挨拶がありました。つづいて、同寺の倉信隆憬様からご挨拶をいただ
きました。ご挨拶の中で倉信様は創建(888年)以来の歴史に触れつつ、
ご朱印帖に関わり「ご朱印帖に使用する和紙を作る職人さんがおられ、
それを使用してご朱印帖を作られる職人さんがおられる。そして皆さんが
それを手にして神社やお寺に行かれた際に書いてくださる僧侶や神職等
がいらっしゃいます。ご朱印帖そのものが後世に伝えていくべき大切な
文化の一つといえます。そう思って、ご朱印帖づくりに取り組んでいただ
ければ」と述べられました。
その後、講師を担っていただいた株式会社尚雅堂代表取締役社長の
松尾安浩様に進行をお任せし、ご朱印帖作りがスタートしました。
参加した小学生たちは、保護者やサポート役の京扇子・地紙製造の
株式会社清水商店の職人さん、立命館大学の学生、職員に手伝って
もらいながら、それぞれが受付時に選んだ友禅紙を使用して表紙と裏表
紙をつくり、それらに本文を貼り合わせました。約1時間の作業の後、使
用した糊の乾燥と松尾様による仕上げ作業を待つ時間を利用して、参加
者たちは学生ボランティアの説明を聞きながら仁和寺御殿を拝観しました。
白書院から南庭を横目に宸殿に移動し、北庭を望む風景(手前から北庭、
飛濤亭、中門、五重塔)が眼前に現れると、感嘆の声が上がりました。
案内役の学生たちによると、美しい紅葉、苔むす庭に落ちて尚存在感の
ある楓を見ながら一人の小学生が「仁和寺っていいなあ」と呟いたとのこ
とです。後世に繋げていくべき歴史・文化を体感してもらうという開催趣
旨は十分に達成できたものと思われました。
約30分間にわたる拝観を終えた一行は、会場に戻り、完成したご朱印帖
を手に、帰途につきました。